「カッコいい!!」と言うのが、こそばゆい

 

はてブロとかTwitterでは、

わりと饒舌な方ですが現実の私は、

好きなものに対して寡黙。

興奮すると黙る。

むっつりしてるって言われたこともある(笑)


片思いしてた好きな人

「カッコいい!!」って思ってたけど

口に出すことはなかった。

 

大好きなV6に「カッコいい!!」

……言わないな。

 

永遠に私の理想の男性の鈴木亮平さん

「カッコいい!!」と思うけど

1人で咀嚼して終わり。


最近、母が興味を持ってきて、

宝塚の話を一緒にできるようになった。

電話で「あそこの望海さんがカッコよくて〜」

と言ったら、驚かれて

「Sakunoがカッコいいって言うの

初めて聞いた。」って言われた。


そこで気づいた。

 

私、男役さんに対してだけは

「カッコいい!!」

って照れなく言える。


なんでだろう?ってなった時に、

男役さんは「カッコいい!!」って

言われるために生きているからかなと思った。


「カッコいい!!」って

個人の主観だと思ってる。

 

一方的にこっちが鑑賞(笑)して、

消費した結果が「カッコいい!!」なんだ

っていう意識がある。

 

だから、潜在的に「カッコいい」って

チープな独りよがりな

当人にとって迷惑なものな気がしてたのかも。


でも、男役さんは

「カッコいい!!」を追求している仕事だし、

そう消費してもらいたいと

考えているんだろうな。

と色々な媒体を見て、読んで感じる。

 

だから、言わなきゃ勿体ない!!

と思う時がある。

 

いっぱい言っていきたい

「カッコいい!!」って。

 

宝塚はカッコいい!!で溢れてる。

青春舞台2020ー青春って暗い

 

中学はそもそも演劇部が存在せず、

高校は見学に行ったところ

マンモス校にも関わらず部員3人。

 

「私がやりたい演劇は

もっと人数が多くて、こう……」

みたいな状態になり、

週2で楽かつ少し興味あった写真部へ。

 

大学は、演劇サークルって

諸々極端なところが多くて嫌煙してしまった。

という客席専門です。

 

自分語りは置いておいて

「青春舞台2020」を見ました。

 

今年は、全国高等学校総合文化祭が中止。

(高校時代文化部だった人たちって

正式名称で呼ぶことないですよね?

どの部活も「そうぶん」って呼んでた。

書くにあたって、正式名称ググりました笑)

 

今年の「青春舞台」は!?と思っていたので、

放送あると知ったときの喜びと言ったら!!

番組も高校演劇部も例年とは違う。

最優秀校のフル映像もない。でも泣いた!!

 

「ゴリラ」って何か茶化して良いものの

対象という風潮がある気がします。

 

高校のコミ英でゴリラの話読んだとき、

何故かみんなニヤニヤしてた思い出がある。

 

それを茶化さず演じられる高校生たちって

大人だなっていうのが第一印象。

 

そして「ゴリラ役」を自分のものにする彼女、

本当に強いと思います。

 

毎年思うんですが

高校演劇って暗い。苦しい。

 

今年は家庭環境系。

高校演劇を見れば、

その時代の問題が分かると言っても

過言ではないでしょう。

 

かくいう私も、写真部時代は

暗い意味深な写真を出展してました。

 

それは決して厨二病(高校生病?)

だからではなくて、評価されるから。

 

「青春の葛藤は美しいなんて、

誰が決めたんだ〜」とか言いながら、

ちゃっかり受賞しちゃったりして。

 

社会問題を説得力を持って

演じられる高校生って、

本当に技術があるな〜。素晴らしいな〜。って

毎年、素人のくせに関心しています。

 

が!しかし!

「若さ溢れる明るい作品見たい!!」

と思っているのも事実です。

 

どこかの高校さん、

コロナが明けたら

パーっと明るい作品を!!!!!

と切望していますが、

多分コロナを通じて見えた社会の闇

とかになるんでしょうね。きっと。

 

例年なら学生による講評会も

セットやっているので、

討論が難しくなってしまうという

問題もあるのだと思います。

 

見終わった後に、

「人生でたった3年間の高校生活

大切にしてね。」って人生の先輩面して

ツイートしましたが、

私も人生でたった4年間しかない大学生活を

大切にしなくちゃならないんだよな〜。

 

後期も完全オンライン。

幼稚園・保育園〜高校までやってるのに

私たちはいつまでパソコンの前なんだ😭

現時点でインターン難。

ということは就職難に決まってるよね。

 

FLYING SAPA ライブ配信

上田久美子先生の最新作。

制作会見では、

出演者に箝口令がしかれていた。

 

謎だけ残して、一時はコロナ休演で

フライングしかけたサパ。

 

梅田千秋楽おめでとうございます。

日生も駆け抜けられますように。

独特な日生劇場の世界観×FLYING SAPA

=素敵に決まってるじゃん!!!

 

私にとって先生の作品といえば「BADDY」。

宝塚史に残る問題作。

Twitterでは「BADDY」の話をすると、

いいねされやすいらしいですね。)

 

「BADDY」は改めて考えると、

楽しい歌とパステルな色彩の

オブラートに包まれているだけで、

結構怖い世界かもしれない。

秩序を乱しそうなものは♪

ダメッ!ダメッダメ!!と取り締まられる

ピースフルプラネット。

 

よく思い出してみると

グッディは銃を使っていて、

クールはそれに打たれて

怪我までしているのだ。

それなのに、グッディは

傷つけた自覚なんて持たずに頭を傾げる。

これは果たして「平和」な世界か?

なんだか怖くなってきた。

そう思うような作品だった。

 

「FLYING SAPA」は

「BADDY」の見方を変えてしまうほどの

威力を持っている。

 

先生は「BADDY」の爆発的好意的評価を、

どう思っていたんだろうと考えてしまう。

みんなが楽しめる

大好きな「BADDY」を喪失させ、

新しい「BADDY」を誕生させるのだ!!

ということなのか?

合ってますでしょうか?先生。

 

宝塚らしくないと言われる、この作品。

それ故に賛否両論を

巻き起こしているのだろうな。

(探すと意外と否の意見もある)

確かに歌わない。

決して明るい作品ではない。

ストレートプレイ的な重さ。暗い色彩。

すみれコード怪しい。etc……

挙げ出したらキリがなさそう。

 

でも、この作品を外部の舞台で見てみたいか?

と問われると「そうでもない」と

個人的には思う。

何故かって考えてみると、

男性が入ってしまうと生々しさが出るから。

FLYING SAPAの演出家・演者・客席の

共通点は「女性である。または、女性が多い」

ことだと思う。

 

「宝塚」というオブラートって絶対あるはず。

現実にいない作り込んだ男である「男役」は、

やっぱり非現実なんだと観劇後に強く感じた。

(娘役も同様に)

 

戦時中の女性たちが

どんな目にあってきた歴史があるのか。

(直接的な言葉使うと

ブログ止まっちゃうかもしれない)

 

もしかしたら、上田久美子先生じゃなくて

某I先生あたりの脚本だったら

批判の嵐だったかもとうっすら思うほどに、

繊細なお話。

 

それを嫌悪感を抱かせない演出と演技で、

真正面から観ることが出来ることこそが、

上田久美子作・演出

宝塚歌劇団宙組公演FLYING SAPAの醍醐味

なのかな。なんて考えたりしてる。

 

客席の男性方は、どう思ったんだろうな。

 

 

芹香さんは「金色の砂漠」の

ジャーに引き続き、自己犠牲的で

愛情深すぎるお役。

 

「ハンナのお花屋さん」の

アベルにも近いと思ってる。

 

優しすぎて自分を押し込み、葛藤する。

押しつけがましくない自己犠牲を演じるのが

凄く上手いなって思うし、素敵。

 

でも、それってお芝居に限らず

本当に難しいことだと思う。

どう足掻いたって人間、自分が大切だから

(それは悪いことじゃないし、

生存本能だから当然のこと。)

どうしたって「犠牲になった私」感

が出てしまうと思う。

 

でも、芹香さんのお役は

眉を潜めるに留めるの。何それ。

人間として完成されすぎてない?


客席とのパイプ役だったノア先生。

血の気の多いイエレナに

「やりすぎだ」みたいなことを言って

宥める場面があったような気がする

(なかったかもしれない笑)。

 

観客の私達も「やりすぎ」って思うけど、

当事者からしてみたら「やりすぎ」

ではないんだろうなとも思うわけで。

 

ノア先生は何を背負って、

どうに生きてきたんだろうね。

相当な闇か希望かがあると思う。

 

「ピカピカの正義」を退廃的な世界の中で

イエレナの隣、保っていられる精神の強さよ。


ノア先生って理想的な人だなー。

優しくて

(ちょっと、ミレナへの詰め寄り方に

危うさは感じるけど)

精神的に自立してて。

現代女性が求める男性像な気がする。

 

宝塚的な「邁進する男」

じゃなくて「支える男」だもん。

 

現実世界は、そんな感じのカップルの方が

上手くいってるよね。

 

リア恋枠ってやつかもしれないって、

ぼんやり思う。

劇場への果てなき憧れ

劇場に行きたい。

生の舞台がそこにあるというのは勿論、

あの非現実的な空間が好きなのだと

ライブ配信観劇を終えて感じる。

 

「好きな劇場は?」と聞かれたとき、

「シアターオーブ」といつも答えている。

(今回は見やすさは脇に置いておく)

 

渋谷の雑踏の中にそびえ立つヒカリエ。

その最上階の非現実。

【摩天楼】という言葉がよく似合う。

 

ガラスに映る煌びやかな渋谷の街。

大きな舞台。スーツを着た劇場スタッフさん。

幕間に突如現れるBar。お酒を飲む大人たち。

まだ成人もしていない

上京したての私にとって、

全てが刺激的だった。

 

首都圏出身の人に言うと

驚かれることもあるが、

田舎には【劇場】が無い。

 

県民会館とか市民会館とか町民会館……

そんな場所でアマチュア劇団や

地方公演を観劇してきた田舎者にとって

【劇場】という響きは甘美なものだ。

ずっと憧れていた。

 

チケットも意味もなく、

1人で渋谷に居ると

オーブの前まで行ってしまう。

 

快速エレベータに乗って、

オーブを見つめてその先を想像して、

フライヤーを貰い、渋谷を見下ろす。

それだけで満足できる。

安上がりな人間ね笑

開設半年初投稿

このブログを開設したのは

緊急事態宣言直前だった気がする。

 

実は一回だけ投稿したけど、

なんとなく気恥ずかしくて消してしまったの。

 

どうでもいいカーテンの話。

相当暇だったのね笑

 

就活なんて知らない、最後の楽しい長期休み。

「一人で新幹線に飛び乗って

関西にでも行ってみよう」

と思っていた矢先のコロナ。

長い春休みを持て余した結果、

観劇垢とブログを開設したんだった。

 

今日というか、ほんの二時間前まで

「FLYING SAPA」のライブ配信を見ていた。

 

オンデマンド・円盤では見ていたけれど、

初めての生宝塚。配信といえど、高揚した。

 

観劇垢に思いを吐き出しながら、

ふと「ブログ」というワードが頭に浮かんだ。

地元の宝塚系アマチュアミュージカルに

出会ったとき、アメブロをやっていた。

 

そこで宝塚の世界を

観劇友だちに教えてもらっていた。

そんな日々を思い出したんだろう、きっと。