V6の解散に寄せて(やっと)
2021年3月12日 V6 解散発表
その時、偶然にも、私はV6の某ロケ地にいた。
書いちゃうと、確実に身バレするので控えるけど、
私にとって、あまりにも身近な場所。
元々お気に入りの場所だったので、そこに6人がいる画を見た時は思わず息を呑んだ。
ロケ地となる前も後も、自然と足が向いてしまう場所だった。
そんな場所で、解散発表を知るなんて、あまりにも出来すぎてる。
でも、何故かその時は泣かなかった。
その日の夜、私は「とりあえず……」枠の地元企業の説明会に行くために、
実家に帰らなくてはならなかった。
長い長い在来線の旅。あまり現実味がわかなくて
ニュースサイトを一通り見て、Twitterを見て、寝た。
私のツイートはこんな。嘆くより愛を叫んでる。どんな心境だったんだろ。
V6!!!!!!
— Sakuno🧸 (@Sakkun_Sakuno) 2021年3月12日
大好きだよー!!!!!!
解散発表後、初めて泣いたのは25周年ライブの円盤を見た時。
無観客開催となった25周年記念ライブ、私はもちろんライブ配信で見ていた。
Twitterでは、チケット買ったよ報告をしてる。
V6 For the 25th anniversary【11/1 18:25】【V6ファンクラブ会員限定 視聴チケット】 | Johnny's net オンライン https://t.co/QnkX3HXmTf
— Sakuno🧸 (@Sakkun_Sakuno) 2020年10月23日
このアカウントは、あくまでも観劇垢というスタンスだったのに、
意外と、要所要所でV6のことはツイートしてたらしい。
「WA」も「愛なんだ」もセトリにない。
当時、25周年とテレビで紹介されるたびに、これらの名曲がかかることに対して
「最近はヒットを飛ばしてないみたいじゃないかよぉ。
最近のV6って超カッコいいんだぜぇ。」と、ぼやいていたので、
「だよね!やっぱりV6は攻めてる!!今が一番カッコいい!!」
って、大興奮していたのを覚えている。
このライブ、アンコールでファンからのメッセージ企画があった。
動画を送ることで25周年を祝い、これからも~と伝える。
それを受けたメンバーの顔が、解散発表前後で違って見えた。
以前は、コロナのせいで直接会えない悲しみと、25周年の感慨に浸る顔と思っていた。
でも色々な話を聞く限り、多分この時、解散は確定事項だったのだと思う。
当時、所謂自担である長野博さんが泣きそうなのに動揺した。
泣かない、つらいとか言わない、長野くんが。目を潤めている。
先に挙げた感情も勿論あっただろうけれど、
解散を前にファンが語る「これから」への期待だったり、
「ちょうど1年後の今日がラスト」だったり、きっと色々考えてたんじゃないかなと。
その後、Twitterでも、私生活でもしばらくV6の話をしない期に入った。
現実逃避なのか。なんなのか。
若い頃のバシバシアクロバットしてるV6も好きだけど、さっきのやるのかい〜やらんのかい〜みたいなのも好きよ。
— Sakuno🧸 (@Sakkun_Sakuno) 2021年7月3日
解散発表から、このツイートまで、約3.5ヶ月もツイートしてなかった。
こういう風に、形は変わろうとずっと続けてくれればいいのにと思ってた。
なんというか、V6は「最後」という顔を全然していなかったように思う。
ライブ応募の時も、落ちたときも、どこか楽観的なのはきっとそのせい。
V6全落ちしました〜
— Sakuno🧸 (@Sakkun_Sakuno) 2021年8月12日
配信で見届けます
解散に向けて、少しずつ増えていく露出も楽しく享受していた。
5GLOVEとか、ピノとか、アルバムとか、インスタとか。
大人プロフィール会議で、にこやかに
「キャッチコピーは、ほとんど病気でいいんじゃない?」
とか言う、長野博さんになんとも言えない感情を抱いたりしてた笑
そんな私も、10月に入り、解散まで1ヶ月となると、少しずつ変わっていく。
プロフに「たまにV6」って書いてるのでV6の話をしますと、解散悲しくてツイートあんまりしてないみたいなところある。まだトニセンのFC入るか悩んでる。謎の抵抗でまだ配信チケット買ってない。復活当選で選ばれた時用に……
— Sakuno🧸 (@Sakkun_Sakuno) 2021年10月6日
トニセンのFCに入ることをためらったり、配信チケットを買わなかったり。
小さな謎の抵抗をし始める。
V6の新たな供給に喜びながらも、冷静になると全てがカウントダウンに感じる。
そんな時期にYouTubeで公開された「V6大辞典」だけは本当に楽しく見れた。
そして迎えた、2021年10月11日。
何があったっけ、その日?というような日付だけど、私には大事件が起こった。
V6オーラスが復活当選した……震えてる
— Sakuno🧸 (@Sakkun_Sakuno) 2021年10月11日
復活当選。それもオーラス。
ライブの…でもあるし、V6の…でもある。
とにかく慌てながら、それでも「今日中に入金しよう!」と部屋を飛び出した。
入金番号をATMに打って、それが受理されたとき
「うわ!現実なんだ!!」という馬鹿な感想を持った。
帰って、ふと気づく。「もしや、終電ないのでは?」
復活当選組の、ホテル探しは難航した。
なんとか、会場近くのホテルを取って、そこでまた気づく。
ペンライトも団扇も持ってない……グッズは駆け込みで買おうと思ってた。
コロナで会場物販がない。オンライン通販を開くと、お届け時期はライブ後。
翌日、ポップアップショップのキャンセル待ちを張って、事なきを得た。
東京在住であることに、ここまで感謝した日はないかもしれない。
忙しいのに隙間時間を詰めた人。ペンライトと団扇を買わなきゃいけなかったので必要な時間です!! pic.twitter.com/QQxFfFoATH
— Sakuno🧸 (@Sakkun_Sakuno) 2021年10月19日
復活当選を知ってからの日々
怒濤の音楽番組ラッシュ。その1つ1つを見るたびに、
「私は、V6最後のパフォーマンスを生で見るのか」とバクバクしていた。
Vーlandで、何のあてもなくふわふわ浮かんでクールダウンしたりもした。
自分に一体何が起こるのか考える日々で、この時期も不思議と泣かなかった。
覚悟を決めて、トニセンのFCにも入った。
2021年10月31日
荷造りをしていた時だった。
復活当選したよ!のツイートに検索で出会った人からDMが来た。
そこには、V6への熱い思いと共に
「20~ ご提示ください」と書かれていた。
丁重にお断りしたけれど、すごく色々な事を考えさせられた。
私は、それほどまでのプラチナチケットを持っているのだと思うと怖かった。
20の数字が何を示すのか。暗黙の了解で「万円」だろう。内定先の月給と大差ない。
その金額を出しても良いと思う人がいる。
たくさんのファンが、配信で見届けるステージ。
私は、その代表(というのも烏滸がましいけれど)の1人として会場を埋めるのだ。
と思い、とてつもない責任感を抱えながら、ベッドに入った。
荷造りは終わったよ。 pic.twitter.com/7Pb1uJd8gn
— Sakuno🎄 (@Sakkun_Sakuno) 2021年10月31日
2021年11月1日
何か大切なものを観に行く日は、コンタクトレンズに乗せる思いが違う。入れなかったら0.1ないんだからコンタクトレンズは偉大。
— Sakuno🎄 (@Sakkun_Sakuno) 2021年11月1日
コンタクトレンズへ感謝してるの、ちょっと面白いけど本心。
ここまで視力悪いと、眼鏡・コンタクトがなかったら日常生活送れないので。
幕張に行く道中、海を見ながら、出航か~(急に雪組SV)と思ってた。
海に夢を見て、思いを乗せてしまうのは、海無し県出身だからですかね。
ちなみに、童謡♪うみ の作詞者は同郷です。
あの歌、海無し県民が作ってるんですよ……
緊張しすぎて心臓が痛い
— Sakuno🎄 (@Sakkun_Sakuno) 2021年11月1日
このツイートは、入場列に並んでるとき。バックバクだった。
ちなみに天気は雨。V6ラストアルバムのメイン曲。ラストライブの1曲目。
V6は表現者集団であって、そんなグループだから好きになった。
このMVはラストアルバムにして新境地。それは分かってる。
でも、実はピンときてなくて。もっと明るい曲が良かったなと思ってた。
それが、入場列が屋根のないところになってしまって、
雨に打たれながら待っている時間、やっと心の中に落とし込めた気がする。
会場は暖かった。暖かいなと思った。雰囲気も、物理的にも。雨で冷えていたので笑
座席はスタンド。前から数列目。バクステの真横。思ったより近くてひゃーってなる。
コロナ禍のライブは歓声もなく、静かに始まった。
開演前から、ちょっとウルウルしてたのも、ライブがはじまれば熱くなって忘れて。
でも、MFTPが流れた時、急に「この曲を歌うのは最後なんだ」と改めて気づいて。
目が潤みはじめたところで、例の岡田くん屈まない事件が起こって泣かなかった笑
なんかもう、何から語って良いのか分からないのだけど、
とにかく「グッドラックベイビー」「素敵な夜」はヤバかった。
振り返ってみると何故か「95groove」よりも印象に残ってるかもしれない。
いや、「95groove」は別格でマスクびしょびしょになるくらい泣いてたんですが。
笑顔だな~楽しそうだな~って、純粋にそう思えて、それがただただ嬉しかった。
ライブ後半からの話は、ブログになんて書くか悩みすぎて、こっちより先に
ジャニーズ楽曲大賞に送ってしまった。長文で主催者様ごめんなさい。
改めて考えても、この文章を超えるものは書けない。
WANDERER配信までの隙間時間に書いたメモがベースになってる。
以下、私が送ったコメント↓
まさかの復活当選で11月1日の幕張メッセにいました。入場時間が一番早いグループで、まだあまり人の少ない会場に入った時、関係者の方だと思いますがスーツのおじさま方がマスク越しでも分かるほどの笑顔で迎えてくださった事が、強く印象に残っています。コロナで発声禁止の中、すすり泣きの声があちこちから聞こえてきました。メンバーにも聞こえていたんじゃないかと思うくらい、一人一人は小さな音でも合わさると大きな音でした。最後「俺たちが!」と呼びかけられた時、誰も声を発して「V6」とは言いませんでしたが、ハッと息を呑む音が聞こえました。発声禁止の中で発されるV6とファンの間に流れる息づかいが印象的なラストライブでした。「もしもコロナがなくて、発声可能なライブだったらどうなっていたのかな」と、大泣きして酸欠の頭で、終演後の15分にもわたる拍手で真っ赤に腫れた手を擦りながら、規制退場待ちの間に考えました。思いのままに「解散しないで」と叫んでいたでしょうか。それとも、聞き分けの良いファンとして感謝を叫んでいたでしょうか。自分自身ですらあの日の本心は分からないまま。発声禁止だったことによって抑圧された感情。まだ今は言葉にできないもののような気がします。でも、それがすごく愛しいです。一生忘れません。大好きだよV6。
会場を出た後
開場時に降っていた雨は止んでいた。
自分にとってここまでV6の存在が大きかったと、今日まで気づいてなかった。
— Sakuno (@Sakkun_Sakuno) 2021年11月1日
私、何故か泣かないんじゃないかなと思ってたんですよ。でも実際はこんなにボロボロになってる……あと8分でV6最後のコンテンツがやってくるっていうのに!
— Sakuno (@Sakkun_Sakuno) 2021年11月1日
WANDERER終了後
なーんかV6って不思議なグループだったなぁ!!
— Sakuno (@Sakkun_Sakuno) 2021年11月1日
当日と再配信2回の合計3回見たけど、何度見ても不思議な映像だと思う。
攻めてて、ふわっとしてる。夢みたいな感じ。
解散ライブが終わった後に新曲「鏡」を披露という、前代未聞のプレゼント付き。
でも、やっぱり泣いて、見終わったときにスマホから顔を上げたら、
ビジネスホテルだから机の前には鏡があって、ぐしゃぐしゃな自分が写ってた。
なんか、V6と私、振り返ってみると「出来すぎだろ~」という案件が多い。
良い意味でも悪い意味でも。ちなみに悪い方は、
誕生日観劇、最前列センブロ(!)のフォエプラが中止になったことです。
(2022年公演は新卒なのと、その他諸々考えて「行けない」という判断)
きっと11月1日のチケットは、そのチケットの生まれ変わり。
一生忘れられない日になりました。
— Sakuno (@Sakkun_Sakuno) 2021年11月1日
ありがとうV6!!
2021.11.1 幕張メッセ#V6groove #V626 pic.twitter.com/bzFkDTh3gh
2021年11月2日
さっきのツイートで静かに11月1日を終えたと思ったら…
ティガ来た!!
— Sakuno (@Sakkun_Sakuno) 2021年11月1日
健ラヂです。ベッドに沈んでたのに、文字通り飛び起きた。
やっぱり不思議なグループですね。
「今日からも(V6解散後も)生きて行かなきゃならない」
記憶がもう若干怪しいんですが、井ノ原くんの健ラヂでの言葉。
当時、卒論提出約1ヶ月前。でも、あまりにもラストライブに揺さぶられてしまって
「私、ちょっと卒論とか書けないかも」(性格的にそんな選択肢はないんですが)
とか少し思っていた矢先の言葉で、これに救われて前に進めた気がする。
「俺たち解散したことないから何言っていいか分からない!」っていう井ノ原くんの言葉を借りて
「私、卒論書いたことないから何書いていいか分からない!」とか言っていたのは、また別のお話……笑
2021年12月10日
アマプラで、さいたまスーパーアリーナ公演が公開された。
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B09MZT5DYY/ref=atv_dp_share_cu_r
見たら記憶が上乗せされてしまうんじゃないかとも懸念したけど、
やっぱり見ずにはいられなくて。見ていっぱい泣いた。繰り返し見ても泣く。
2021年11月1日以降、V6に関して涙腺が弱すぎる笑
2022年1月25日
YouTubeで、オーラス幕張のダイジェストが公開された。
11月1日に会場にいたので、もちろん配信は見て居らず。
客観的に評価できてないというか、ぜーんぶ夢だったんじゃないかと思って、
でも答え合わせもできず、雲を掴むようだったのがクリアになった。
全て現実だったのだと。でも、この実感は悲観的なものではないように思う。
この歌のように。