地震と劇場

あけましておめでとうございます。

 

2024年の初投稿がこれで良いのか

少し悩んだんですが

ざわつく夜に少しだけお喋りを……

 

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オーブで震度2か3を経験したことがあります。

 

行ったことがある方なら

予想できるかと思いますが

実際の震度以上に揺れました。

 

少しずつ波のように広がっていく

客席のざわめき。

「揺れてるよね?」「やばくない?」

1人観劇の私は周りを見渡すしかできません。

 

少し過呼吸の傾向があるので、1人静かに

心臓がバックバクして汗も吹き出してきて。

その中で私がどうしたかというと……

 

「普通」に役を生きている舞台に縋ったんです

 

客席がざわついていても

舞台は 「Show Must Go On」

 

実際は舞台上もめちゃくちゃ揺れてたはず。

(二階建のセットが軋んでた記憶はある)

でも「舞台が止まってないなら大丈夫」と

思ってしまった。安心を求めてしまった。

 

私の席の近くには、ざわつく人たちに

「舞台続いてるでしょ!静かに!」って

言っているお客さんもいました。

 

演者さんもアドレナリンが出てしまうのか

いつも以上に意識的に、やや大袈裟に

「普通」を演じていたんじゃないかなと

今思い返すと感じる部分があります。

 

結局、安全点検もなく

スタッフさんが出てくることもなく

舞台は続き、終演しました。

 

でも、これは震度が小さかったから。

あくまでも結果論に過ぎないはずです。

 

劇場というのは正常性バイアス

働きやすい環境なのだと思います。

 

座席・劇場という精神的に縛られた世界

現実とは離れた舞台の世界

何千人という人たちと創る集団心理 etc…

 

もしも誰かが「逃げた方が良い!」

って大きな声で叫んで逃げ出したら?

入り口で群集雪崩もありえるかもしれません。

 

それもまた集団心理です。

私が経験した「静観」とは反対の。

 

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とりとめのない、結論のない

文章を新年から失礼いたしました。

 

皆様が安心して眠れますように。

私も書き出したことで

少し心が軽くなりました。

 

おやすみなさい。